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中国第40次南極観測隊、SCARの国際協力計画の調査を無事完了

http://jp.youth.cn 2024-02-21 14:36:00

16日、任務を無事完了し、中山基地の雪氷空港に着陸した「雪鷹601」。

  2月16日に任務を無事完了し、中山基地の雪氷空港に着陸した「雪鷹601」。

  自然資源部(省)中国極地研究センターによると、中国第40次南極観測隊はこのほど、南極研究科学委員会(SCAR)南極氷床国際協力プロジェクトの航空調査任務を無事完了した。新華社が伝えた。

  中国極地研究センター極地氷雪 気候変化研究所の崔祥斌研究員は、「中国第40次南極観測では、観測隊員は中国極地観測固定翼機『雪鷹601』を利用し、ベルギーのプリンセス エリザベス基地、オーストラリアのモーソン基地、日本の昭和基地のサポートを受け、中国の中山基地からベルギーのプリンセス エリザベス基地までの氷床の端に関する氷の厚さや氷下地形などの詳細な科学調査データを取得した。同エリアの氷流出量の状況及び氷床の不安定性の正確な評価に重要な根拠を提供している」と説明した。

氷床の端を飛び、航空調査を行う「雪鷹601」。

  氷床の端を飛び、航空調査を行う「雪鷹601」。

  「雪鷹601」は先進的な南極航空調査プラットフォームの一つで、航空氷レーダー、重力計、磁力計などの主要設備を集積しており、南極氷床の高い海氷下探査能力を持つ。

  南極氷床は地球最大の氷床で、世界的な気候変動に重要な影響を及ぼす。SCARは2021年に南極氷床の端をめぐる航空氷下調査国際協力プロジェクトを呼びかけた。航空観測を通して南極氷床接地エリアの氷の厚さと氷下の地形に関するデータを重点的に取得し、その氷流出量、氷床の不安定性、さらにその世界の海面上昇への影響を評価する根拠を提供するのが目的だ。同プロジェクトには現在18ヶ国が参加しており、中国はこの国際先端科学計画の重要な発起国と参加国だ。(編集YF)

  「人民網日本語版」2024年2月21日