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漢服人気でニーズ高まるメイクアップアーティスト 職業教育の「金脈」に?

http://jp.youth.cn 2024-02-21 14:34:00

四川省成都市のある漢服メイク ヘアセットスタジオ内で、モデルのメイクとヘアセットをチェックする漢服メイク ヘアセットアーティスト(写真右、2023年9月26日撮影 王磊)。

  四川省成都市のある漢服メイク ヘアセットスタジオ内で、モデルのメイクとヘアセットをチェックする漢服メイク ヘアセットアーティスト(写真右、2023年9月26日撮影 王磊)。

  春節(旧正月、今年は2月10日)期間中、陝西省の古都 西安では、漢服を着て古城を歩くというのがトレンドとなった。その影響でメイクアップアーティストのニーズが急速に高まり、予約が取れないといったケースまで生じるほどだった。西安市のあるメイクアップアーティスト専門学校の学生は、「春節中の日給は500-1000元(1元は約20.9円)だった」としている。工人日報が報じた。

  特に目新しい職業でもないメイクアップアーティストが最近、突然引っ張りだこになっているのには、いくつかの理由がある。まず1つ目の理由として、歴史や文化を感じることのできる古城や観光スポットでの体験型観光プロジェクトが人気となっていることが挙げられる。メイクアップアーティストは観光客にメイクのほか、漢服のコーディネートといった専門的なサービスも提供する。こうしたサービスを受けた観光客は、周りの環境や雰囲気に溶け込んだり、イベントなどで漢服を着たパフォーマーと至近距離で交流したりして、歴史情緒を感じることができるだけでなく、自分も何かの役を演じているかのような新鮮な気分を味わうことができる。さらに2つ目の理由として、春節期間中は、親戚や友人と会ったり、結婚式に参加したり、各種文芸イベントに参加したりするために、メイクをしなければならない人も増えるため、メイクアップアーティストは猫の手も借りたいほど忙しくなるのだ。

  メイクアップアーティストが引っ張りだこになっていることは、職業教育に少なからぬヒントを与えている。多くの中等職業 技術学校は早くから美容や美髪関連の学科を開設しているものの、従来の美容関連の職業トレーニングでは、今の市場のニーズにうまく応えることができないのが現状だからだ。従来の美容師や理髪師と異なり、メイクアップアーティストはヘアファッションやメイクアップ、衣装のコーディネートまで全体的なコーディネートを手掛けることになる。

  そのため職業教育機関は、メイクアップアーティストを育成する際、学生のアートセンス、美学リテラシー、歴史の知識といった面のレベルアップを重視しなければならない。メイクアップアーティストが、漢や唐に時代のメイクの特徴、西安や河南省洛陽といった歴史ある名城に関係した歴史や文化を把握していれば、そのメイクスタイルや出来栄えは、歴史とマッチし、じっくり体験を楽しみたいという観光客の願いを満たすこともできるはずだ。こうした観点から考えると、関連の職業教育機関は、一般的なメイクアップアーティストを育成することで満足せず、さらに奥深さがあり、レベルの高いメイクアップアーティスト育成に務めなければならない。

  またオシャレを楽しみたい人が増えるにつれ、今後はメイクアップのスキルを学ぶ主婦を始めとする人々が増えることが予想され、職業教育にとっては開発に値する「金脈」となるだろう。 (編集KN)

  「人民網日本語版」2024年2月21日